戸塚工業団地は横浜市都心部の南西約20kmの内陸部にあって、その位置は東経139° 31’31"北緯34° 24'50"標高の最も高い地点は4番街の西側で約49m、最も低い地点は環状道路北側中央部約35mであり、団地全体としては南から北へ、また西から東へと傾斜しています。
山の手工場は、いわゆる第4山の手と呼ばれる郊外住宅地に隣接している場合が多いのが特色です。私鉄系デベロッパーによって開発されたこれらの住宅地は、そのほとんどが田園都市をイメージしたまちづくりを展開しており、緑と水辺などの自然環境と新しい文化の創造をキーワードとしています。
景観や街並とは、地域社会との共生原理が建築や緑化などの計画に具体的に表現されたものだといえます。すぐれた景観は、自然環境や地域社会とのいい関係が生み出すともいえるでしょう。
戸塚工業団地は横浜市内陸部工業地域の7大拠点のひとつとして位置付けられていますが、区のまちづくり計画においても、地域と共生できる工業関係が求められていることが理解できます。
周辺の平均的環境である住宅のスケール感や色彩、音環境などとの調和を図ることで、感覚的な落差をできるだけ小さくすることや、地域のまちづくり計画の基本方針を参照し、団地全体で協力しあって地域貢献につながる環境づくりを心がけこと、環境問題に対して、廃棄物対策、省エネルギー、省資源、自然環境回復、緑化などでできるかぎりの対応をすること、などが掲げられます。